一人称・二人称

 前々回に、関西人は話し言葉の中で相手のことを『自分』っていうということ

について書いたけど、日本語の一人称・二人称は非常に多くて、例えば一人

称だと私・僕・うち・あたい・俺・おいら・わて・わし・おいどん・あちき・拙者・我

輩・麻呂・朕…ものすごく言い方がある。

 二人称にしても同じで、あなた・君・あんさん・おまえ・きさま・お主・おい(?)

…言い方はいろいろありますなあ。

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 ところが英語ではどうなんでしょう?

 おそらく、私は『I』あなたは『You』という言い方しかないのではないかなあと

思います(よく知らんけど)。

 昔、テレビで英語の字幕スーパーの入った映画『七人の侍』を見ていて、三

船敏郎さんが鬼の形相で「貴様ぁー!」と叫ぶ場面の字幕スーパーが『You』

だったのを覚えてるけど、なんか変な感じがしたもんやわ。

 どちらかっちゅうと『Gut’em』(つづり間違ってるかも)の方が、場面から言うと

合ってるような感じがしたもんです。

 (なんか、この記事、以前にも書いたような気がするけど…重複してしもうた

かも)

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いい加減

ええ加減(いい加減)という言葉は、ええ加減やわ。

「ええ加減にせえっ」って言うときは否定・NOの意味になるけど、「あ~、ええ

加減に熱燗できとるなあ」というときは、肯定・OKでまったく正反対の意味に

なってしまう。

「結構です」ちゅうのもOKなのかNOなのかわからん。

話の流れからOKなのかNOなのかはわかるけど、「結構です」という言葉自

体は、どちらの意味でも使われますなぁ。

「もっと、食べはりますか?」

「いや、もう結構です。」はNOの意味。

「この料理の出来栄えはどう?」

「大変結構です。」はOKの意味。

そういえば、自分というのは私であり、一人称なんやけど、相手のことを日常

会話の中では「自分」って言ったりする(関西だけかもわからんけど…)。

「自分、ええ加減にしいや。」…もちろんこれは相手を非難する時に吐き出さ

れる言葉やけど、「オレ、ごっついええ感じ。」という意味にとれなくもない。

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イーデス・ハンソンさんが日本に来てまだ日もあさい頃、電車の中の日本人

の会話を聞いていて不思議に思ったそうである。

「ああ、久しぶりですなあ。」

「ああ久しぶり。どうしたはるんですか?」

「いやぁ~、先日阪急宝塚の方に引っ越しましてなあ。」

「ほう、これはまた閑静ないい所に行かはったんですねえ。」

「ええ、また一度遊びに来てくださいな。」

「おおきに、一度遊びに行きまっさ~。」

というような会話があって、そのうちの一人が次の駅で降りたんやそうですな。

ハンソンさんはその時こう思ったんやそうです。

『阪急宝塚としか言ってないのに、遊びに行けるのだろうか』と。

外国から来た人にとって日本語って理解しがたい部分があると思いますわ。

以前、学生がこんな会話をしてました。

「あ~、失敗してしもうたわ。なんとしても汚名挽回せんとなあ。」

「せやなあ。」

これこれ。それを言うなら汚名返上でしょ。

汚名を挽回してどうすんの。

いやはや、日本人にとっても日本語は難しいようで。

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